絵本・漫画 絵本 図書室 幼稚園 2023.12.14 絵本の読み聞かせにおすすめはこれ!ある幼稚園の図書室からの記録 ことばをあつめて 【第1回】 佐藤 聖子 絵本には、人と世界をつなぐ力がある この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 その時々によってぴったりの絵本が分かる、国語教師による絵本選びの参考書。子どもたちの反応や図書室だよりをもとに、読み聞かせ絵本の選び方や、実際に「おはなし会」でピックアップした1年間分の絵本リストを掲載。※本記事は、佐藤 聖子氏の書籍『ことばをあつめて』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 幼稚園の図書室がはじまった 図書室はこんな招待状からはじまった。 みんな来てくれるかなあ。
小説 『約束のアンブレラ』 【新連載】 由野 寿和 ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 二〇〇三年の年末。猛烈な雨が、差しているビニール傘を氷のように叩きつけている。静岡県藤市にある藤山を局地的な大雨が襲っていた。静岡県警の鳥谷(とりたに)は手に持っていた新聞を口でくわえると、慌ててしゃがみ込んだ。泥でぬかるんだ足元に、大量の水が靴を侵食する感覚が襲った。「こんな雨の中、こんなところにいたら風邪をひいてしまう。ここは危険な場所だ。お嬢さん、名前は?」少女はずぶ濡れのままその場に仁王…
小説 『約束のアンブレラ』 【第10回】 由野 寿和 卒業制作の条件は一つだけ――大学のシンボルツリー「紫藤の木」を描くこと。被害者女性が描いた卒業制作には… 「率直にお聞きします。これは久原さんの描く絵ではなく、久原さん個人に対してですが。栗林さんが久原真波さんに特別な感情を抱いていたということはありませんか。どこか懸想していたようなことはないでしょうか」その言葉に栗林はまるで呆れたような表情をした。「そんなことありえませんよ。刑事さんもあの横川さんという方に言われてきたのですよね。一ヶ月ほど前に、この紫藤美術大学にも血相を変えて来られましてね。誰に…