【前回の記事を読む】「夢中になれるしごと」を天職にする！一生充実した人生を送るためには？
Chapter 01 キャリアを「天職」にする
～経験を重ねることが人生戦略の第一歩～
③銀行員の価値観を変える
◎経営者や資産家と会う楽しみ
しごとがうまくいかないとき、不思議に株は上がった。株が上がると元気が出る。株が下がったときは、がむしゃらになってしごとや金融・経済の勉強をして株を忘れるようにした。
早朝 4 時からの学習（誰にも邪魔されない時間、極めて効果がある）、シンクタンク時代、しごとを通じて竹中平蔵さんなど学者や各方面の専門家に疑問点をお聞きした。この時の勉強が後に金 融や経済を教える大学の講師につながった。早朝学習は一生続けるつもりだ
しごとでは、いろいろなタイプの経営者や資産家に会う楽しみがあった。異動で新しい地域で働くのも新鮮だった。資産家は投資の話が大好きだ。投資戦略などはなしが盛り上がり、「蓄財の秘訣」など詳しくお聞きした。素晴らしい人との出会いがあった。
◎新規開拓で実績をあげる
資産家は、資産家の仲間を持っている。飛躍的に新規先が増えていった。その後、心強い人脈になったのは、新規で訪問して取引した人が多い。ここで得た地域情報は、後に大学で学生に教えた「地域経済」の源流になった。地域の資産家は、人脈も太く、いい情報をたくさん持っている。名古屋では、運転手付きのクルマをつけて頂いた。日本の代表的なグループをはじめ有名企業の新規開拓で実績を上げた。後に頭取になった上司にも同行訪問して頂いたが、役員クラスと親しくしていたのでびっくりされていた。
自動車関連を中心に東海地区の上場会社はほとんど知っている。名古屋支店では評価され、夏一杯、大手証券会社の東京・本社に証券研修生として行かせて頂いた。株の知識も飛躍的に伸びた。
◎首都圏に収益不動産を買う
休みにはストレス解消と体力つくりのために周辺を歩いた。神戸、東京など首都圏に転勤で行ったところでは、不動産を買った神戸の土地（駐車場、将来マイホーム）、首都 圏に収益不動産を5つ確保した。早く買わないと東京周辺も高くなり、買えなくなると思った。
「地域情報」も、不動産 を買うときに役立った。全国的な比較から、その地域の不動 産価格はわかる。銀行系不動産会社を経由して、今でも、不動産会社や住宅会社の複数の顧問をさせて頂いている。
収益不動産の購入は家内の意向が強い。ハードな銀行生活の将来に不安を持っていた。融資は生命保険付き、相続対策になるのだ。
