とある雪原の丘
朝日が昇る頃、弱々しい太陽の光を浴びて、少女は目が覚めた。
「生きてる?」
少女がまず感じたことは、生きてて良かった・・・・・・・・という安堵の気持ちよりも、なぜ?なんで? といった疑念ばかりだった。
「・・・・・・・・・・・」
そして思い出す。
昨日の夜、自分の身に起こった、信じられないような奇跡の現象。
「・・・・・・・・・・・」
なにがなんだかわからない。
どうしてまだ生きているのか、どうしてまだ死んでいないのか、なにもかもがわからない。
「・・・・・・・・・・・」
しかし、ただひとつ、少女にもわかっていることがあった。
それは、人生を歩み続けることができるという、揺るぎない事実である。
「・・・・・・・・・・・」
その事実を理解した瞬間、少女は立ち上がった。
「・・・・・・・・・・・」
しばらく呆然とした後・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・す。」