私たちの春
八月になったある日、リエからオンラインで電話があった。
「あっ、京子、リエだけど」
「うん、久しぶり」
「元気?」
「ええ、おかげ様で元気よ」
「勉強してる?」
「ええ毎日三時間くらいしている」
「ところで、私、今、京子に聞いてもらいたい話があるんだけど」
「何?」
「できたら会って話をしたいの。明日、時間があったら、会いたいな」
「いいわよ。私の家に来ない?」
「いいの? そしたら、お邪魔させてもらうわ。ユミにも聞いてもらいたいの」
「そう。そうしたら、久々に三人で会いましょう」
「ユミには、私から連絡するわ。明日の午後一時に集まるのでいい?」
「大丈夫よ。それじゃあ、明日の一時に待っているわ」
「ありがとう。それでは、その時にまた」
「ええ、わかったわ。じゃあね」
「よろしくね。バイバイ」
私たちは、電話を切った。