「リエはどう思う?」
「うん。実際良い国だと思う。でも私は外国にも目を向けてみたいな。世界は広いのよ。私は海外生活にも、憧れがあるな。だから私は英語も使える人間になりたいの」
「リエの言うことも理解できるけど、私はまず、日本語を正しく美しく使える人間になりたい。きちんとした日本語を使って、小説を書いてみたい。そして小説は、温かい思いやりのある内容のものを書いてみたい」
「いつかユミが本を出版したら、私にも読ませてね。きっと心が癒される、そんな小説なんでしょうね」
「あっ。もうそろそろ授業が始まる時刻よ」
「そうね。お弁当箱は、もうしまいましょう」
「次の授業も、三人バラバラね」
「それじゃ、またね」
私たちは、それぞれの教室へと向かった。
その日の夕食に、私はオムライスを作った。タマネギをみじん切りにして、とりモモ肉と一緒に炒めて、ご飯も入れて炒めて、トマトケチャップで味を付ける。フライパンで薄焼き卵を作って、ケチャップライスの上に乗せて、トマトケチャップをその上にかける。トマトとレタスとキュウリでサラダを作る。ミックスベジタブルでコンソメスープも作った。
いつものように六時半に両親が帰宅してきた。そして私たち三人家族は、いつものようにテーブルの椅子に腰かけた。そして手を合わせて「いただきます」と言ってから食事を始めた。
「今日はオムライスか。父さんの大好物だ」
「男の人って、オムライスが好きよね」
母が言った。
「このケチャップライスがおいしいんだよ」
「まるで子どもみたい」
母は笑った。
「簡単にできて、そんなに喜んでもらえるなんて、作りがいがあります」
「今晩は何の食事かなと思って、家に帰ってくるのが楽しみだ」
父は言った。