【前回の記事を読む】まるで尾形光琳の日本画の世界…海と空と一体になる絶景のあやめ園

日本編 夏

古代蓮中将姫の綾の糸

古代蓮は原始的な形態を持つ千四百年から三千年前のものと推定され“古代蓮の里”にほど近い場所で偶然出土した種子が自然発芽したそうです。以前、訪れた奈良の當麻寺の當麻曼荼羅(蓮糸曼荼羅)には中将姫が蓮の糸を用い、一夜で織り上げたという伝説があります。

淡いピンク色で、桃のような蕾も、開いた花も、とても優雅な古代蓮を見ていると歴史ロマンを感じました。

埼玉県行田市 “古代蓮の里”

2007.6.22

舞い降りた天使のようなひめさゆり

木道が整備されていなかった当時、急斜面を登ると一面のひめさゆり。標高八百五十メートルの山の上に咲いていることから「天空のひめさゆり」と呼ばれている“高清水自然公園”のひめさゆりは七ヘクタールの敷地に約百万本咲いていました。

絶滅危惧種のこのゆりが、こんなにいっぱい咲いているとは……。ピンク一色で清らかな天使達が語らいながら楽しく遊んでいるようです。“箱根湿性花園”で鉢植えを求めましたが愛情不足で枯れました。

福島県南会津町 “高清水自然公園”

2006.6.23

バラの花草魚が好きな味なのね

“軽井沢レイクガーデン”は角々まできめ細かく配置された植栽に心奪われるナチュラルガーデンです。特にバラの咲く季節、スモークツリーの芽吹き、キャットミントやユーフォルビアの若葉など、かわいい花達の美しさに目を見張ります。

池をとり囲む散策路は何回歩いても飽きない癒しの散歩道です。その池にバラの花びらが(ほうきで掃いて)捨てられます。池の草魚が待ってましたとばかりにすかさず丸飲みに。見事なリサイクルですね。

長野県軽井沢町 軽井沢レイクガーデン

2013.6.25