【論文コンテスト大賞作】「士なのか者なのか奉仕員なのか」…手話通訳の仕事を専門職へ
今の手話通訳者を専門職として位置づけるには
【第3回】
横山 典子
幻冬舎ルネッサンス主催『論文コンテスト』大賞作! 手話が取り上げられているテレビドラマが増えているなど、世間的にも注目度が高い「手話通訳」。その一方、専門性は認められていても専門職としては扱われない……。「手話通訳者」の将来に一石を投じる論文! ※本記事は、横山典子氏の論文「今の手話通訳者を専門職として位置づけるには」(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
2.本論
2-2 設置通訳者
③設置日数・時間
*設置が月に2回だけでは少なすぎる。
*聴覚障がい者は通訳者の勤務日にあわせて来庁しなければならず、合理的配慮に欠ける。
*設置時間が短いため、ろう者がその時間帯に来庁するのが難しい。
*利用者数を考えると、設置日時の限定は仕様がないことだと思う。
*週2日しか通訳がいない。不在日は、窓口にタブレットを設置してはどうか。
*限られた時間しか通訳者がいないため、TV電話などの整備も必要だが、人と人とが話す中で見えてくる問題もあると思う。