原因4:加齢胃腸の機能低下で胃がもたれる
胃腸もお肌や筋肉と同様に、加齢によって機能が低下することは言うまでもありません。「年齢とともに脂っこいものが食べられなくなった」「最近食後に胃がもたれる」といった症状はまさに老化の始まりです。老化によって機能が低下すると、次のようなことが起こります。
①胃酸の分泌が悪くなる
②膵液、胆汁酸など消化液の分泌量が減る
③筋肉が衰える
①胃酸の分泌が悪い➡消化能力の低下
加齢により必要な量の胃酸を分泌できなくなると、胃のpH値が上がり、酸による消化能力が低下します。
②膵液、胆汁酸など消化液の分泌量が減る➡胃もたれ
脂質やタンパク質などの消化に関わる消化液の分泌が減ることで、お肉や脂などの分解に時間がかかり、胃もたれを引き起こします。もたれが食欲低下の原因になり悪循環が続くと体重が減ってしまうこともあります。
③筋肉が衰える➡便秘
おなかの筋肉や臓器を支える靭帯の力が弱くなるため、腸や内臓脂肪などが下腹部に下がりやすくなります。下腹部がぽっこりして、便秘になる人は、腹筋が弱く、触ると柔らかいという方が結構います。当院には便秘で悩む患者さんが多数来られます。男性、女性問わず比較的年齢が高齢になってくると便秘で困っている方が結構いらっしゃいます。