第一部酒編

「最後までビール!」

ところでドイツといえば、「ソーセージ!」とお答えになる人も多いでしょう。街を歩いていてすぐそれとわかる郷土料理の店に入れば、必ずその土地の特色あるソーセージを手軽に堪能できるとか。しかし何といってもおすすめは、ブラウハウス(ビール醸造所)に併設されたレストラン。作りたての地ビールと一緒にいただくソーセージは格別の味ということです。

私もかなうものなら、一度はドイツに行ってブラウハウスを訪れてみたいものだと心より願っています。

そうそう、長期間にわたって培ってきた習慣は抜けぬといいますから、くれぐれも「とりあえずビール!」などと言って、ドイツ人に睨まれないようにしなければ……。

「最後までビール!」ってバイエルン訛りのドイツ語で何というのか、誰か教えてくださいませんか。

フランス人とワイン

「ドイツ人とビール」について語ったのであれば、「フランス人とワイン」についても語らねばならないとしたものでしょう。

今日では日本でもワインは気軽に飲まれるようになりましたが、やはり私ら中高年の世代は、ビールこそ、「とりあえずビール!」と気軽に注文できますが、ワインとなるとどうしたものかと尻込んでしまいます。

まず赤にするべきか白にするべきかで大いに悩まなければなりません。色の選択ばかりでなく、飲む前に面倒なことが多すぎる。そんなことなど気にかける必要はない、飲みたいものを注文すればいいのだと言ってもらうと気が楽になるのですがね。

皆さんどうです。ワインリストを手渡されると、少し格好をつけてみたくなりませんか?