出会い

あの日のことを忘れない

12月の寒く凍える日のことを

眠れない私は雨を見ていた

冷えた身体で雨を見ていた

遠くから音が聞こえる

その音は弱く悲しく

次第に近くなる音は頼りなく

みゃあみゃあとみゃあみゃあと

行ってしまわないように目を暝り

早くいらっしゃいと心で待つ

ひとしきり降る冷たい雨に出会った子

濡れ鼠になった小さな猫がポツン

一体どこから泣いてきたの

私がいなかったらどこまで歩く

つもりだったの

雨の中出会った君をタオルに包み

君はミルクをペチャペチヤと

これから私が守るから

もう泣くのはお止めなさい

12月の雨降る日

神さまからの贈り物

子猫みたいに震える私へ

神様からの贈り物