【前回の記事を読む】【哲学】自然と環境に優しい日本神道は、世界を救う地球宗教だ
七節 国家の生命根
国家の「生命根」は目には見えませんが、日本民族はそれを「天照大神」として仰ぎ、伊勢神宮に斉き祀ってきました。
国家が現れた時、有史以前を情緒として神話という形で伝える知恵を日本人は持っていました。その神話世界と現実歴史が一貫して「道として実現」されているのが「日本の道」=「日本の原理」であり、それが「神道」に他なりません。
神道は日本民族の「生命根」なのです。これを否定する者は、無知蒙昧の輩であり、己れを知らぬイデオローグであり素直さのない人間と断じて差し支えないでしょう。
他民族の神を仰いでいる人間は、それはそれでご自由だが、本源的には接木に過ぎないこととなります。日本人の生命根は天照大神であり、神道であり、「天皇」とは一体となるものです。この事実は誰も否定できません。天皇は断絶することなく男子の系統を二千年間継承し続けてきた世界的奇蹟であり、「代々の天皇」は日本民族の「生命根」として国民の中心なのです。
お正月には全国各地の神社に大勢の人々がお参りします。例年のことにて特に目新しくはない年中行事です。
元日とか出産や入学とか人生の折り目折り目に心を新たにしたい時、我々は神社に詣でます。この島の人々が縄文時代から自然にやってきたことです。
現在の我が国の神社総数は約十一万、そのうち神社庁管轄は約八万と聞きます。九二七年の延喜式当時各集落の小さな祠も含め既に八万以上の神社があったと言います。先祖様も神様を祭るのが好きで、神様と共に生きてきた民族だとつくづく思ってしまう数字です。どこの国にも神話時代があります。但し、日本の神は西欧的概念のゴッドと違うのです。
日本の神々は自然崇拝であり、巨石、大樹、滝とかにも神を感じたのが我々の先祖です。
自然崇拝の宗教など原始的だという外国人もいますが、それは神道の本質を知らぬ人々の謂いであります。神道の崇高さこそ、複雑な現代社会に必要とされるものです。それどころか、神道は地球の原理とも言え科学的にも正しいと私は考えています。