そして小学校時代の冬休みスキー学校でのお弁当もしっかりと覚えています。お弁当といってもおにぎり弁当です。函館市内から北へ車で一時間程の大沼スキー場へ。いつも母親は仕事で忙しかったので毎朝近くの友達のお母さんやわこちゃんに連れて行ってもらいました。

その時のお弁当は大きなおにぎり二個と卵焼きと鮭の塩焼きとウインナーが定番でほぼ毎日がこんな弁当でした。おにぎりの中身は梅干しで海苔をお醤油につけ握ってくれたもの。卵焼きは砂糖が入った甘めのものでウインナーは赤色のアレです。鮭は塩引きのしょっぱい味。甘かったり、しょっぱかったり、とにかく愛情たっぷりで美味しかった!

そして我が家には食事の時のルールがありました。一言でいえば行儀よく感謝していただくこと。TVはつけない。正座をし背筋を伸ばし、肘をつかない。食べながら話をしない。よく噛んで食べ、ご飯は一粒も残さないことです。そして食事が終わったらお箸を手前に揃え、「ごちそうさまでした」と。今でも我が家ではTVと正座以外はその時のルールで食事をしています。

ちなみに小学校時代に作文で必ず書かせられるのは「大きくなったら何になりたいか?」「将来どんな人になりたいか?」ではないでしょうか? 多分今でも作文といえばこれが定番ではないでしょうか? 私は「将来はスキーの選手になりたい!」でした。残念ながら? 居酒屋の親父になっちゃいました。

子供の頃は貧しかったですが三度の食事はいつも手作りで美味しかったと今でも覚えています。舌がしっかり覚えているんですね。素材を生かした塩分控えめの味付けを。しかも見た目にも気を使っていました。有り難いなぁ。昔は食育などの言葉は無かったけれど、子供の頃の食育は本当に大事であり改めて母親に感謝です。