「オオカミさん、まって!」
赤ずきんちゃんは、いそいでお母さんの手紙をわたしました。
オオカミさんは、考えました。
「毎日おいしいおかしが食べられるなら、そっちの方が、ずっといいぞ」
オオカミさんは、おばあちゃんをかえしてくれました。そして、赤ずきんちゃんを、家までおくってくれました。
「オオカミさん、ありがとう! あなたはとっても強くて、とってもやさしいのね!」
お母さんはよろこんで、たくさんのおかしを、オオカミさんにあげました。
「お母さんてすごいね。お母さんとのやくそく、ちゃんとまもるからね」
赤ずきんちゃんは、お母さんがもっと大すきになりました。それから、赤ずきんちゃんが森へ出かけるときには、いつも、オオカミさんが、見まもってくれましたとさ。