第一章 『現在の家族』と『我が家のルール』

我が家のルール その①「イベントは無理せず楽しめればいい」

子どものいる家庭は、クリスマスやお泊まり会など、イベントがたくさんありますよね。そのイベントを完璧に開催しようとすると、準備する親はと〜っても大変! 準備が億劫でイベント疲れしちゃうこと、ありませんか?

我が家では、家族全員でイベントそのものを楽しみたいから、準備が大変な部分は、どんどん我が家流のルールに変更しちゃいました。

クリスマスはすき焼き

我が家の今のクリスマスの定番メニューはすき焼きだ。

ただ、以前は、サラダにシチュー、ピザ、チキン、といった、いわゆる『クリスマスの王道メニュー』を作っていた。ケーキもスポンジを買ってきて、まだ小さな子どもたちとデコレーション。また、食べ物以外でも、家そのものもクリスマス仕様に。玄関には子どもの背丈くらいある大きなツリーを。ベランダにはキラキラ輝くイルミネーションを。こんな感じで、毎年家族の一大イベントとして定着。

それがなぜ、我が家ではクリスマスにすき焼きを食べることになったのか。それは、私たち夫婦の仕事に関係しています。

私の夫は、新聞関係の仕事のため、勤務は不規則。私も、空が小学校の高学年になった頃に福祉業界に転職。クリスマスは施設でも一大イベントのひとつ。準備に追われ、帰宅時間が遅くなることもしばしば。そんな生活スタイルを過ごしていたある日。夫が「準備も簡単やし、すき焼きにしない?」と提案。子どもたちは「すき焼き食べた〜い!」「やった〜!」と大喜び。

こんな簡単なやり取り以降、クリスマスメニューは迷うことなく毎年すき焼きに。それまでのクリスマスのあの忙しさはどこへやら(笑)。スーパーで野菜とお肉を買って、家に帰ってから野菜をザクザク切って準備はOK。後片付けだって、鍋を洗って終了。めちゃくちゃ楽チン。しかも、野菜もたくさん食べることが出来て身体も温まる♪

おまけに、我が家では滅多に登場しないメニューだから御馳走感もあってさらに◎。ちなみに我が家のすき焼きの野菜は、白菜、白ネギ、キノコ類の定番の他に、モヤシと大根が入る。

結婚して初めて作ったすき焼きには、モヤシは入れてなかった。大根はたっぷり入れた。夫は「えっ? 大根入れるの? モヤシは入れないの?」と驚いた。私は「えっ? モヤシ入れるの? 大根入れるのは当たり前やし!」と言った。お互いの実家で食べていたすき焼きの違い。

皆さんの家もきっと、結婚してから分かった食生活の違いがあるだろう。そんな時、どうする? 夫に合わせる? 妻に合わせる?

我が家はどっちも譲らないので、どっちも入れるようにしました。22年経った今では、すき焼きのモヤシが大好きな私と、「やっぱり、すき焼きの大根はうまいね〜」と言う夫。こだわらないって楽チン。

家族イベントの楽しみ方は家族で決めたら良い。こうしなければいけない、なんてことは、きっと何もない。そして、そのあり方は、子どもの成長や環境の変化に合わせて変わっていくのではないだろうか。そうそう、ツリーは大きなものから小さなものへ。イルミネーションは子どもたちが興味を示さなくなって飾らなくなった。

イベントは、無理をしなくていい、適当で楽チンな家族ルールに変更してはいかがでしょうか?