〈ひまわり探偵局番外編〉 ひまわり坂で待ってる

――探偵助手三吉菊野の青春――
濱岡 稔
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2024年12月26日
価格1,500円+税
探偵助手として、ひまわり探偵局で穏やかな日々を過ごしていた三吉菊野。眠っていた青春の記憶を呼び覚ましたのは、ふと手にした一冊の文庫本だった。合宿寮で起こったふたつの悲劇を結ぶ謎の記号。封じられた少女たちの“罪と罰”。揺れるひまわりの花々が問いかけるのは、かつてと変わらぬ友との絆か、それとも時間が変えてしまった残酷な現実なのか。 “未完の事件”と彼女自身の過去が交差するとき、固く閉ざされた時の扉が開く――。『ひまわり探偵局』シリーズ番外編にして渾身の青春ミステリイが誕生! 巻末収録のチャールズ・ディケンズ『エドウィン・ドルードの謎』をめぐる本格的論考も必読。

【作者より】
執筆中、ほったらかしにしてきた宿題をきちんと片づけたい、という夏休み終了前の小学生のような気持ちに背中を押されていました。本作は、文芸社から刊行している『ひまわり探偵局』シリーズの番外編にあたりますが、これまでのシリーズを未読の方にも問題なく楽しんでいただける作品です。むしろ、『ひまわり探偵局』なんて知らないよ、という方にこそ読んでもらいたい――そんな思いで書きあげました。ぜひご一読ください。

掲載記事

著者詳細

濱岡 稔
1964年、栃木県足利市生まれ。
アリス・リデル、江戸川コナン/工藤新一と同じ誕生日であることが秘かな自慢。小学生のとき、アガサ・クリスティ『アクロイド殺害事件』を読み、ミステリイのおもしろさに目覚める。
公務員生活のかたわら、一風変わったミステリイ小説を中心に創作活動を続けている。偏愛するマンガ家は 内田善美、萩尾望都、高野文子、諸星大二郎、あすなひろし。座右の銘は「生涯青二才たれ」