終わりの象徴
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2021年8月10日
ISBN 9784344937833
判型 文庫
・
352ページ
価格880円+税
「先生はわけもなく、胸の内が空っぽになったみたいに感じることってありますか?」
母子家庭で育った小学五年生の咲希は、夕日が怖い。夕方になると六歳の時に失踪した父を思い出すからだ。絵画教室の澤田先生は、そんな彼女に胸の内にあるものを描いてみるよう勧める。一方、クラスの人気者・圭太は無口だが美人の咲希のことが気になって仕方がない。夏祭りをきっかけにカップルになった二人。やがて高校生になり、事件は起こる――
母子家庭で育った小学五年生の咲希は、夕日が怖い。夕方になると六歳の時に失踪した父を思い出すからだ。絵画教室の澤田先生は、そんな彼女に胸の内にあるものを描いてみるよう勧める。一方、クラスの人気者・圭太は無口だが美人の咲希のことが気になって仕方がない。夏祭りをきっかけにカップルになった二人。やがて高校生になり、事件は起こる――
目次
- 一、少女に憑りつくもの
- 二、海、手と手
- 三、決壊
- 四、五年の月日、闇の中を進む船
- 五、儚い夕月
- 六、旅の果て
- 七、怒りの蓋
- 八、喪失
- 九、真相
- 十、別れのクリスマス
- 十一、死と再生