商社に勤める純一が出会ったのは、ホームレスの姿をした「神様」。 もしもひとつだけ実現できるなら、金? 地位? それとも……。 その願いが叶うとき、彼に訪れるまさかの運命とは。――『憂い人と愁い神』 人とはつくづく面倒くさい。でも、それが絶妙にすてきなのかもしれない。 大なり小なり、誰もが悲しみと付き合いながら歩んでいく。 そんな様子を、ひっそりと見守る者たちがいた。――『悲しみの忘れ方』