お祖父ちゃんはお兄ちゃんにお酒を注いでもらいながら話していたけど、いつもより声が大きかった。前からお祖父ちゃんに訊きたかったことを思い出した。「お祖父ちゃんの中学生の頃はどんなお弁当を食べていたの?」「今とはだいぶ違うぞ。中学の頃は腹が減るからなあ、お袋が飯の量だけは蓋が閉まらないくらい入れてくれたな。梅干しと漬け物は必ず入っていた。海苔(のり)を敷いた弁当が多かったな。卵焼きもたまに入っていた…
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小説『千恵ねえちゃん』【第19回】城 唯士
自分の具合も悪いのに、お袋の面倒も店の手伝いも…。ガンが見つかったときにはもう手遅れだった。苦労ばっかりかけて…
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小説『奥会津の人魚姫』【最終回】西田 理酉
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小説『赤い大河』【第9回】塚本 正巳
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小説『ヒスイ継承』【第5回】守門 和夫
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小説『標本室の男』【第32回】均埜 権兵衛
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小説『メグ動物病院』【第9回】後藤 あや
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小説『人生の切り売り』【第9回】亀山 真一
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小説『薔薇のしるべ』【第6回】最賀茂 真
この日をどれほど切望してきた事だろうか。だが一方には、それを恐れる心が…。堰が切れるように、固く誓った事までも…
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小説『春のピエタ』【最終回】村田 歩
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小説『カトリーヌと囁き森』【第20回】智佳子 サガン
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