ホテルを出てレストランの前まで来ると、少し気持ちが落ち着いたようだ。一昨日、このお店に来ていてよかったと胸をなでおろしながら店のドアを開ける。午後十時とあって、店内は空いていた。席に案内されて座ると、しばらくして若いスタッフが涼しい笑顔で頼んでもいない食前酒を私の目の前に置く。「あちらからのサービスです。どうぞ」「あちらって、誰?」店内には窓際で熱心に本を読んでいるフランス人青年がひとりと、食事…
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