次に調べるのは、縦郭の深部の臓器だ。まず縦隔を復習すると、縦長い筒のような空間で、そこに心膜、心臓、胸腺などが入っている所だった。これからは、心臓の後ろで見えなかった部分を観察する。心臓はすでに摘出され、心臓の大血管すなわち肺動脈、大静脈等は切断されている。そのうち、上行大動脈に続く大動脈弓はそこへ残っている。これは、気管支分岐部の真上に位置する。大動脈弓の前を左迷走神経が縦走し、これから分か…
医学生の記事一覧
タグ「医学生」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『正統解剖』【第40回】鶴岡 令士朗
大学生協は、僕ら医学生にとって「オアシス」のようなものだ
-
小説『正統解剖』【第39回】鶴岡 令士朗
「最重要臓器がこんなふうに分解…」心臓の神秘に触れる医学生
-
小説『正統解剖』【第38回】鶴岡 令士朗
人間を動かす原動力…最重要臓器「心臓」の分解実習が始まる
-
小説『正統解剖』【第37回】鶴岡 令士朗
幾つか追試を受けるはめに…医大生には「情報」が不可欠
-
小説『正統解剖』【第36回】鶴岡 令士朗
肺の切り出しで…「世の中には知らない事があるものだ。」
-
小説『正統解剖』【第35回】鶴岡 令士朗
玉手箱の煙が上がったような錯覚…不思議な光景だ、と思った。
-
小説『正統解剖』【第34回】鶴岡 令士朗
冗談じゃないよ…「中間試験がある」という噂が流れてきて
-
小説『正統解剖』【第33回】鶴岡 令士朗
自分のような例外を除けば、医学部の連中は頭が良かった。
-
小説『正統解剖』【第32回】鶴岡 令士朗
まるで黙々と勤めを遂行する「プロフェッショナル」のようだ
-
小説『正統解剖』【第31回】鶴岡 令士朗
「医学部に入るまで、こんな骨があるなんて知らなかった。」
-
小説『正統解剖』【第30回】鶴岡 令士朗
昔の自分と比べて、より専門的な知識が身につくのは嬉しい事だ
-
小説『正統解剖』【第29回】鶴岡 令士朗
受精から赤ん坊までの過程を思うと、腰痛くらいは平気になる
-
小説『正統解剖』【第28回】鶴岡 令士朗
慣れるという事は恐ろしいよ。何でも、平気になってくる。
-
小説『正統解剖』【第27回】鶴岡 令士朗
医学部生と言えど、医師国家試験に合格しなければ、ただの人だ
-
小説『正統解剖』【第26回】鶴岡 令士朗
皮膚の一部であるという「爪」を実際に剝いでみる実習で…
-
小説『正統解剖』【第25回】鶴岡 令士朗
普段、人間が自分の身体で一番目にするのは、手ではないだろうか。
-
小説『正統解剖』【第24回】鶴岡 令士朗
高久が丸太でもかかえるように、両手で上腕を持ち上げた。
-
小説『正統解剖』【第23回】鶴岡 令士朗
個性とは何だろうか、人格とは何だろうか。
-
小説『正統解剖』【第22回】鶴岡 令士朗
僕にはホルマリンの匂いが染み付いていないか、不安になった。
-
小説『正統解剖』【第21回】鶴岡 令士朗
中まで穿れとは書いてないよ、余計な事しないで早く次に行こう