開閉式の、スリガラスの窓は換気のため、かすかに開かれているが、外の景色はほとんど見えない。同様に、外からも内側の様子は伺い知れないはずだ。「さていよいよ実習に入りますが、まずこのビデオを見て下さい」天井から数台のモニターが釣り下げられている。さっきまで消灯していたのに、いつの間にか画面に正統解剖という文字が白く映し出されている。遠隔操作ができるのだろう。やがて画面に、静かに目を閉じ、いかにも硬直…
医学生の記事一覧
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小説『正統解剖』【第7回】鶴岡 令士朗
今後、この曲を聞く度に解剖の光景を思い出すのだろうな
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小説『正統解剖』【第6回】鶴岡 令士朗
なぜ正統解剖と言うのですか、正統でない解剖があるのですか。
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小説『正統解剖』【第5回】鶴岡 令士朗
屍体との対面。ある種の自然な感動の沈黙が横たわっていた
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小説『正統解剖』【第4回】鶴岡 令士朗
初めての解剖実習…「奇特な故人の意志に報いるように」
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小説『正統解剖』【第3回】鶴岡 令士朗
一歩一歩踏みしめていても気もそぞろ…初めての解剖
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小説『正統解剖』【第2回】鶴岡 令士朗
これからほぼ100日、約3カ月におよぶ解剖学実習が始まる
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小説『正統解剖』【新連載】鶴岡 令士朗
一つの推論…無差別殺人犯たちは「人間の尊さ」を知らない