ポトスの葉のような二つの耳にはさまれた脳天が徐々に盛り上がり、アイボリーの柔らかい毛がムックと立った。「見えた! 女の子だ!」「今度も難しそうだ」§カトマンザに狢が来た日、深い海のように青くたゆたう闇の中で、トーテムポールとトーテムポーラがずいぶん楽しそうにお喋りしていた。その声は周囲には娃娃娃(あああ)としか聞こえない。ポールとポーラの間を通り抜けるとそこにはカトマンザの精神(スピリット)、巨…
小説
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『モータル』【第8回】伊藤 美樹
「オハヨー」の声に誘われて行った先には、南国色の美しい羽とおしろいを塗ったような白い顔の大きな赤い鳥が…
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『雲海のエガミ』【第17回】こた
人気のない森のログハウスに住む少女は小説「雲海のエガミ」の作者であった… 彼女は一言も発しなかった
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『千恵ねえちゃん』【第16回】城 唯士
「こんな豪華なクリスマス初めてだねえ」プレゼント交換に演奏会、家は両親がいた頃のような華やかさを取り戻す…
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『お嬢様の崩壊』【第10回】いけだ えいこ
家でも職場でも居場所がなかったわたしを救った音楽。コンサートに当選して一泊二日の弾丸で札幌へ
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『我輩は清掃人じゃ』【第7回】ホモ・サピエンス
「クマ君」と名付けた黒猫との新しい生活がスタート。少し余裕ができて、燃えるような恋がしたい!
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『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』【第6回】利根川 尊徳
国の厳しい経済事情を考慮し、刑務所を都内から離島に移転させるという案。妙案と思われたが、それには致命的な問題が…
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『お嬢様の崩壊』【第9回】いけだ えいこ
やっとずっと一緒にいたいと思える人に出会えたと思い結婚した夫。しかし結婚後バブルが崩壊して…
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『普通の男、浩狙われる!』【第6回】上山 照
やはり、正面ドアから出るのは絶対避けるべきだ!必ず見張っているように思う……
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『春を呼ぶ少女』【第3回】桜小路 いをり
フルールに乗って走っているときだけは、心に絡みつく重苦しい想いが遠くに行ってしまうような、晴れやかな気持ちになれた
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『ハロー、わたし!』【第2回】澤 幸希
イルミネーションを見てはしゃいでいるカップルを尻目に、彼女のいない僕はおよそロマンチックとは程遠い場所へ…
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『ヒミツのレクイエム』【第21回】氷満 圭一郎
悶々、鬱々としていた大学時代 それでも人は変われる、変わることができる。日記に吐き出されたどろどろとした思い…
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『奥会津の人魚姫』【第19回】西田 理酉
確証のない仮説に悩むばかり…別れ際にうつむく優しい少女が他人を陥れるのだろうか
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『お嬢様の崩壊』【第8回】いけだ えいこ
家の中には子どもや夫の笑顔がなかった…いつも笑っている彼の歌う姿だけが固まった心をほぐしてくれた
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『羊を食べ尽くした男 中国仏教衰微の日』【第18回】山亀 春久
姑に長安で待つように伝えると、足許にひれ伏し、潤む赤い目で見上げた。予想もしない反応に驚き…
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『ホロス』【第6回】rim.
「詩集」ホロスより四篇
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『星空の下で』【最終回】つむぐ
写真が好きになったきっかけは中学三年のときの家族旅行。「今」という瞬間を切り取ってくれるカメラに夢中に
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『レッド・パープル』【第13回】そのこ+W
戦後見かけることの少なくなった瀟洒な邸が火災。恋人を父に奪われた息子が父を恨んで殺し、家に放火!?
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『サイレントエース』【第6回】湯澤 明彦
チームは強くなっていたものの、しかし僕は徐々に自分に不満を感じ始めていた…
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『お嬢様の崩壊』【第7回】いけだ えいこ
ママ友のご主人が運転する車の中で流れたDVD。若いシンガーソングライターのコンサート映像に目が離せなくなり…
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『縁 或る武家のものがたり』【第2回】伊藤 真康
国へ帰ることもできず、大切な家臣も、母も失った伊達政宗は嘆くことしかできなかった…