杉山 成子

1958年東京都生まれ。千葉大学教育学部卒業。1983年から20年間、雑誌・新聞記者。いくつかの非正規職を経て、2013年~2018年、医療介護福祉法人グループ機関誌編集長。2021年、第18回民主文学新人賞受賞を機に執筆活動に専念。著書に『誰もこの涙に気づかない』(同時代社刊、2022年)。

書籍

  • 人生を失い、それでも女は這い上がれるか
    杉山 成子
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    何日もお風呂に入らないし着替えもしない。ビールもちっとも美味しくない。味などわからないのだ。
    だが、飲まずにはいられない。うす汚れたかっこうでコンビニに行き、ビールを四、五本抱えて帰ってくる。
    布団の中に入って、それをちびちび飲む、時々、トイレで吐く。
    この連鎖をどうにか断ち切ってほしいと願うようになった。(本文より)

    第18回民主文学新人賞受賞作家による、書き下ろし・発表作を4編収録。