草野 謙次郎

一九七一年北海道別海町生まれ。
帯広畜産大学修了。在学中は集約放牧の研究に従事。卒業後農業高校に勤務し、生徒たちとのプロジェクト研究において、酪農経営や草地の実態調査、鳥類標識調査、河川環境や水産業の実態調査など、幅広く根釧地方を総合的に捉える研究を行う。
現在、北海道大学農学研究院客員研究員。主要な研究テーマは、流域土地利用を軸に、持続的な産業活動と自然環境保全のための、課題の本質と実践的な解決法の探究である。

掲載記事

書籍

  • ニシベツ伝記
    草野 謙次郎
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    舞台は北海道・根釧原野。
    かつてよりアイヌ民族から「コタンコロカムイ(村々の守り神)」と慕われてきたシマフクロウは目を疑った。
    突然、見たこともない人間たちが押し寄せて、自分たちの住処である森林を伐採し、木々の刈り取られた大地には次々に牛が放たれていったからだ。
    時代の流れとともに酪農が拡大し、人間たちのみかけの暮らしがよくなった一方で、シマフクロウとサケの母なる川・ニシベツ川は汚染されてしまった。
    この現実を目の当たりにしたニシベツ実業高校・酪農科と水産科の生徒たちは、互いに意見をぶつけ合いながら、問題解決に向けて奮闘する。
    実際の調査をもとに描かれた、地域社会の未来を切り開こうとする若者たちの成長物語。