カホが言う隅田公園とは、その中でも言問通りに面した牛嶋神社の隣を指す。僕の家からはもっとも近い公園で、中心に花見をする大きな広場と池があった。ここは水戸の徳川邸跡を公園の一部にしたらしい。僕は牛嶋神社の鳥居から入り、そのまま左に抜けて公園内に入った。池の前に藤に覆われた東屋があり、僕はそこの木のカギ型の椅子に座っていようと思った。池には珍しく鶴がきていた。まだカホは来ていないらしく、ホッとした。…
[連載]TOKYOリバーサイドストーリー
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第8回】東 晃司
放課後、家から一番近い公園に呼び出された。僕の横に座った幼馴染はラブレターなんかより、とても深刻なことを考えていた。
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第7回】東 晃司
小さいころから一緒にいるのに、誰も言い出せずにいた思い。一通のラブレターが募らせる不安
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第6回】東 晃司
その日、僕は眠れなかった。ユーがカホにラブレターを出したというだけで、なんでこんなに気持ちが落ち着かないのだろう。
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第5回】東 晃司
あまりお金を出してもんじゃ焼きを食べた記憶がない。いつもカホのお母さんが食べていいよと言うので甘えていたが…
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第4回】東 晃司
高い建物から見る夏の隅田川の花火大会は目の前で繰り広げられる花火が美しくて最高!
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第3回】東 晃司
塾へ行かなかったそれぞれの事情。やる気がなくて行かずにいたら両親にばれて…
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第2回】東 晃司
古き良き時代を共に過ごした鉄壁の四人組。駄菓子屋店横の長椅子が指定席
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【新連載】東 晃司
日本の格差社会の象徴!?巨大な電波塔「東京スカイツリー」がオープン