【前回の記事を読む】【ヴァージニア・ウルフ『波』翻訳】みんなの快活な冗談やうわべだけの表情が嫌いなの。「赤紫色の光が」ローダは言った「ミス・ランバートの指輪に宿り、祈祷書の白いページに付いた黒いしみの上を行ったり来たりしているわ。それは葡萄酒色の、なまめかしい光。もう寄宿舎で荷ほどきが済んだので、私たちは世界地図の下に集まって座っているの。机にはインク壺が付いているわ。ここで課題をインクで書くの…
[連載]波
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小説『波』【第11回】内木 宏延
僕のもっとも好きな時間はクレイン先生が聖書を朗読してくれるとき。彼の威光、そして十字架を見ると怒りが静まっていく。
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小説『波』【第10回】内木 宏延
【ヴァージニア・ウルフ『波』翻訳】みんなの快活な冗談やうわべだけの表情が嫌いなの。
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小説『波』【第9回】内木 宏延
【ヴァージニア・ウルフ『波』翻訳】太陽は、明け方にもまして幅の広い光の羽で家を包んだ。光は椅子やテーブルの輪郭を際立たせ、白いテーブルクロスを細い金糸で刺繍した。
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小説『波』【第8回】内木 宏延
【ヴァージニア・ウルフ『波』翻訳】歌うときに泣かないでいるのは難しいな…神よ眠れるわれらを守り給えと祈るときに。
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小説『波』【第7回】内木 宏延
「うすねずみ色の雲が浮かび、恐怖に身のすくむ木、怖くてどうしようもない木が、銀色の樹皮を脛すね当てのように纏まとっていた。元気を出そうとしても無駄だった。」
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小説『波』【第6回】内木 宏延
「そして叫ぶわ、『どうか私を、時間の輪の外にいつまでも放り出したままにしておかないで!』」
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小説『波』【第5回】内木 宏延
竜骨をも削れる切れ味の良い僕のナイフを持ったまま彼は彼女を追いかけた
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小説『波』【第4回】内木 宏延
「悲しいわ」って泣き叫んでいる君を見て僕はナイフを下に置いた。
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小説『波』【第3回】内木 宏延
「どうか見つかりませんように…」願いはむなしく、彼女が僕を見つけた。
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小説『波』【第2回】内木 宏延
硝子に反射したまぶしい光が、草の上でちらちらときらめく。
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小説『波』【新連載】内木 宏延
水平線の縁には弓なりの炎が燃え、あたり一面の海は金色に燃え上がった