「真島はさ、どうしていつも一人ぼっちでいるの?俺が話しかけてもいつもそっけなくてさ……さっき、真島が笑ってくれた時にこう思ったんだ。あんなふうにいつも笑っていてくれたらいいのにって。」圭太を見つめる咲希が、「どうして?」と、言った。その声は、驚きを含んでいた。「どうして伊藤くんは、私にそんな話をするの?わざわざ、夜にこんな場所に来てまで」私のこと、そんなふうに気にかける人、クラスに今までいなかっ…
[連載]終わりの象徴
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