多趣味なご主人のコレクション…「棚から牡丹餅」な鑑定結果とはそして、さっそく店内に入り、中国人の店主の方に色々と尋ね始めた。「あそこに置いてある中国春秋時代の耳付き盃は、本物かい? ゼロが二つついて九十万円なら納得できるが、九千円なんて安い値段で買えるわけがない。偽物(にせもの)じゃないのか?」と聞いたところ、中国人の店主は、誠に真剣な眼差(まなざ)しでご主人の顔を見ながら、「いや! 絶対に本物…
[連載]吾輩は犬である
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小説『吾輩は犬である』【最終回】高見 龍也
鑑定士「本物だが美術品としての価値は…」それでもご主人が歓喜したワケ
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小説『吾輩は犬である』【第9回】高見 龍也
多趣味なご主人のコレクション…「棚から牡丹餅」な鑑定結果とは
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小説『吾輩は犬である』【第8回】高見 龍也
豊かな自然に囲まれて暮らす犬…毎朝の楽しみは「海辺の散歩」
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小説『吾輩は犬である』【第7回】高見 龍也
ボーイスカウトにこだわる父親、小学生の息子と言い合いに
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小説『吾輩は犬である』【第6回】高見 龍也
「なんという悲劇だろうか」…犬の視点から見た、ひきこもりの現状
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小説『吾輩は犬である』【第5回】高見 龍也
犬の吾輩が人間の社会を観察して気付いた「資本主義社会の常」
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小説『吾輩は犬である』【第4回】高見 龍也
「ご苦労なことである」小学四年生の息子は学習塾に通い出したようだが…
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小説『吾輩は犬である』【第3回】高見 龍也
「人間はなんて賢いんだろう」犬の吾輩が感動した“寒い冬の蒲団事情”
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小説『吾輩は犬である』【第2回】高見 龍也
【小説】「急に息苦しくなり…」犬の「吾輩」が”金輪際やめてほしいいたずら”
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小説『吾輩は犬である』【新連載】高見 龍也
【小説】「犬の吾輩が世相を観察し、感想を述べるのも無意味ではあるまい」