コーヒーの良い香りが漂う。「さて、まずどこから話そうか……」「僕の名前は、狭間(はざま)望(のぞむ)と言います。あなたの名前も教えてもらえますか?」「私は、瀬戸エドワードだ。私のことは、エドワードと呼んでくれ」そう言って、彼は微笑んだ。名前から、どうやら二ヶ国以上のルーツを持つらしいことはわかった。しかし、それよりも解決したいことがある。「えっと……。エドワードさん?」「なんだね? 望。なんでも…
[連載]色えんぴつのワルツ
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小説『色えんぴつのワルツ』【最終回】黒田 真由
【小説】“夢と現実のはざま”に導かれた少年。役目は「本を読むこと」
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小説『色えんぴつのワルツ』【第9回】黒田 真由
たとえ元の生活に戻れなくても…「ピースを集める。それがあたしの“役目”だから」
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小説『色えんぴつのワルツ』【第8回】黒田 真由
「こんなふうに切り取った世界を描きたい」…鉛筆で奏でるワルツ
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小説『色えんぴつのワルツ』【第7回】黒田 真由
明かされる謎「おじいさんは、なぜジグソーパズルを“空”と呼ぶの?」
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小説『色えんぴつのワルツ』【第6回】黒田 真由
衝動のまま筆を握る…美しい夢の世界で描いた絵に「足りていなかった」モノ
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小説『色えんぴつのワルツ』【第5回】黒田 真由
【小説】夢で見た不思議な世界…「あれが、まさかの現実?」
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小説『色えんぴつのワルツ』【第4回】黒田 真由
【小説】帰宅路で見かけた不思議な白猫を追いかけてみると…
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小説『色えんぴつのワルツ』【第3回】黒田 真由
「良かろう。ついて来なされ」謎のおじいさんに連れられた場所は…
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小説『色えんぴつのワルツ』【第2回】黒田 真由
困った様子のおじいさんに声をかけると…「お前さん、ワシが見えるのかね?」
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小説『色えんぴつのワルツ』【新連載】黒田 真由
「気づくと、私は森にいた。」聞こえてくる感情のメロディー