痛覚を自在に操ることができる男、痛喪力異能力者、井上真(いのうえまこと)三五歳、会社員一足先にもう注射を終えた子供は、涙をこらえながらも、じっと井上を見つめている。先に苦難を乗り越えて今や余裕に満ちた地位にある者として、これから同じ苦難を受けざるを得ないために、恐怖におびえて引きつった顔をしている井上の状況を見て、さらには、これから実際に同じ苦難を味わう時の井上の苦しみの表情と、その後の痛みに耐…
[連載]異能クラブ
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小説『異能クラブ』【第2回】棚小路 蔵人
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