暖かな日差しが街を包む日曜日の午後一四時半、出版社本社ビル三階にて南雲さんの新刊記念サイン会が始まった。同日、一五時から一つ上の四階でグラビアアイドルの撮影会が行われる。自宅を出る時、風太は少し緊張した。ハレンチに見舞われ、吹雪を起こす南雲さんのことを思うと寒気が止まらないし、胸が痛んだ。しかし南雲さんのことを想い妄想を膨らますと、彼の頬はもにょもにょと緩むので余計な心配はいらない。風太は自律的…
[連載]人類の敵
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