「だんごはみんな好きだしね。何より安くて買いやすいよ。だんご屋が当たってよかったね」そんなことを言われ始めたのは、『いち福』創業から10年くらい経ったころだった。そのころは、近所や地域の方々に支えられ、少しずつだが常連さんも多くなっていた。しかし、そんな評判も父は腑に落ちなかった。「あぁ頭にくるな」だんご屋が当たったという言葉に父は腹が立っていた。「宝くじでもあるめぇし。別に偶然当たったわけじゃ…
[連載]いち福
-
小説『いち福』【最終】岩間 隆司
こだわりのだんごを低価格で…『仙臺だんごいち福』の魅力
-
小説『いち福』【第6回】岩間 隆司
だんご屋亭主、休日は趣味の釣りへ。アイナメを釣ってさばき…
-
小説『いち福』【第5回】岩間 隆司
和菓子屋なのに、酒飲みで辛党な父の「お菓子づくりの基準」
-
小説『いち福』【第4回】岩間 隆司
元寿司職人の「だんご屋」にクレームが殺到した、驚愕の理由
-
小説『いち福』【第3回】岩間 隆司
寿司職人の父がだんご職人に!? 突然の決意表明に母は…
-
小説『いち福』【第2回】岩間 隆司
寿司屋の経営難で「商売のくら替え」!? 父の発想力に衝撃…
-
小説『いち福』【新連載】岩間 隆司
寿司屋を営む父が教えてくれた「生きていくうえで大事なこと」