【関連記事】「出て行け=行かないで」では、数式が成立しない。「明里、愛している」そう聞こえた。後は声にならない声が女の口から洩れる。すでに女は半泣きの状態である。喜びと悲しみが交錯する中で女は次第に昇りつめていく。ここまできたら、もう後戻りはできないと女は思っていた。闇の巫女は、女の身体の変化を見逃さなかった。激しく蠕動ぜんどう運動と上下運動を繰り返す下腹部の子宮あたりから翠色みどりいろの光が発…
[連載]眷属の姫
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小説『眷属の姫』【最終回】如月 来夢
天月の祝詞が境内に響き渡り、杜がざわめく。
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小説『眷属の姫』【第9回】如月 来夢
「私は魔性の女なの。私を愛した人は、皆死んでしまう。」
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小説『眷属の姫』【第8回】如月 来夢
「姉さん、僕も同じですよ。だから助けたくて来たのです」
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小説『眷属の姫』【第7回】如月 来夢
その夢を見て数日経ったある日の夜、一人の少年が神社に現れた
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小説『眷属の姫』【第6回】如月 来夢
この神社なら、他の神社で叶わない願いを叶えられると聞いて…
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小説『眷属の姫』【第5回】如月 来夢
巫女はいつになくすがすがしい顔で、満月を見ていた
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小説『眷属の姫』【第4回】如月 来夢
男は質問に答えた。「娘を助けて欲しい。命をささげてもいい」
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小説『眷属の姫』【第3回】如月 来夢
平安時代末期、ある村で魔界のものは魔境神社の巫女を襲った。
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小説『眷属の姫』【第2回】如月 来夢
異常現象の中、一人の少女が選ばれた。名前を呼ぶ声の主は…
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小説『眷属の姫』【新連載】如月 来夢
メガネっ子の美依。「龍神湖の話」がしたかったワケは…