【前回記事を読む】10年以上も前に執刀した高齢患者の親族から連絡が…患者は既に鬼籍に入っているはずなのに、長い期間を経て…だが自分も似たようなものだった。お互い、もう若くない。今さら死を恐れることなどないが、せめて若菜が医者になったところを見てみたいと柄にもなく思ってしまった。「若菜には言うなよ」「なんでだ?」「当たり前だろう。もし俺が金を貸したとバレたら余計な気を遣わせるだけだ。俺は恩なんか着…
[連載]差出人は知れず
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小説『差出人は知れず』【第26回】黒瀬 裕貴
突然「ちょっくら散歩いってくるわ」と言い出した祖父。防寒にしては“変”な格好だし、こんな真冬のこんな時間に…?
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小説『差出人は知れず』【第25回】黒瀬 裕貴
10年以上も前に執刀した高齢患者の親族から連絡が…患者は既に鬼籍に入っているはずなのに、長い期間を経て…
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小説『差出人は知れず』【第24回】黒瀬 裕貴
子どもの笑顔を見ると、嘘をついて許してしまう。甘さが子育ての失敗に繋がると理解していたが…
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小説『差出人は知れず』【第23回】黒瀬 裕貴
農家の身で学費に2000万…だが可愛い孫娘のためなら。1割でも貸してもらえるのなら、と親友にさえお金を無心しに…
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小説『差出人は知れず』【第22回】黒瀬 裕貴
「どうした、急に」「……いや、なんでもねぇ。またな」突然話題を打ち切り、そそくさと帰宅した彼は、洗面所で大量の水を……
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小説『差出人は知れず』【第21回】黒瀬 裕貴
ヘルメットに防塵マスク、保護メガネ、溶接面…。リュックサックを背負った男が、こちらに気づいた。「なんだ、あの恰好……」
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小説『差出人は知れず』【第20回】黒瀬 裕貴
「今からお前に気合を注入する」満足に飛べない。故障が多いのはお前の責任だ、軟弱者め。小隊長は殴られる僕を見て…
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小説『差出人は知れず』【第19回】黒瀬 裕貴
「この子にこれ以上の辛酸を舐めさせてはならない」息子夫婦を事故で亡くした老人。“たった一人の孫”のために彼は……
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小説『差出人は知れず』【第18回】黒瀬 裕貴
妻を先に亡くした親友。「お前、奥さん亡くして何年経ったと思ってんだ」「俺はもう一人でいい。それでも寂しくなったら…」
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小説『差出人は知れず』【第17回】黒瀬 裕貴
愛弟子は一人前の料理人になるはずだった…しかしある日を境に、昏睡状態に……「お袋さんに顔向けできない」
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小説『差出人は知れず』【第16回】黒瀬 裕貴
タクシーに乗り込んだ彼女は、窓を開けてこちらを見ていた。“最後の一言”をかけた時、その目には一筋の涙が…
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小説『差出人は知れず』【第15回】黒瀬 裕貴
最期まで妻には秘密にしておきたかった。手で口を覆うと、痰に血が絡む…「肺がんなんだ…」しかも末期だった。
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小説『差出人は知れず』【第14回】黒瀬 裕貴
「思い……出した」「涼子——」どんな言葉を掛ければ良いか分からなかった。嘘だと否定すべきか、事実を伝えるべきか
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小説『差出人は知れず』【第13回】黒瀬 裕貴
妻はこれからも一緒に居てくれるつもりだった。俺だって……もっと一緒にいたかった。できることなら墓場まで、死んでからも。
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小説『差出人は知れず』【第12回】黒瀬 裕貴
息子のことばかり気にする妻…息子に嫉妬し、「愛する女が他の男に入れ込んでいる」と思うようになり…
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小説『差出人は知れず』【第11回】黒瀬 裕貴
「あなた。どうしてここに?」——目の前に現れたのは事故に遭ったはずの妻だった。しかし彼女は何も覚えていない様子で…
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小説『差出人は知れず』【第10回】黒瀬 裕貴
「もう心残りはありませんね?」「……ひとつだけ頼み事をしていいか?」これから命を“差し出す”男の願いは——
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小説『差出人は知れず』【第9回】黒瀬 裕貴
「俺は母親代わりになれない。必ず息子を苦労させる。」…子供を道連れに命を絶つことを決めた父。最期に語ったのは…
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小説『差出人は知れず』【第8回】黒瀬 裕貴
免許返納を拒んだ老人がブレーキを踏み間違え、車は妻に突っ込んでいった…事故後、夫は「加害者家族を妻と同じ目に遭わせたい」
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小説『差出人は知れず』【第7回】黒瀬 裕貴
「母さん。死んじゃ駄目だ。俺、まだなんにも親孝行出来てないんだよ。」中学生の男の子は嗚咽しながらも話しかけることをやめない
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