【前回の記事を読む】「キスしている」見えたとおりに正直に答えた幼稚園児にみんなが大笑い。母親は顔を真っ赤にして…昭和三十八年に前田ひろこさんと田中まりさんが、美容師の見習いにはるばる、ひろこちゃんは長崎、まりちゃんは鹿児島からやってきた。ひろこちゃんの方が一日早く家に来たのに、まりちゃんは来た日の夜、部屋のすみでしくしく泣いていた。こんな遠くへ、一人で旅に来たのだから家がこいしいのだろう。見習い…
[連載]昭和の子――12歳の自分史
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第7回】服部 真
台所でお菓子を食べていると、ビニールのよだれかけを首に巻いた見知らぬ男性がぬっと現われ、「お便所はどこ?」と聞いてきて……
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第6回】服部 真
「キスしている」見えたとおりに正直に答えた幼稚園児にみんなが大笑い。母親は顔を真っ赤にして…
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第5回】服部 真
子どもがうるさすぎる。我慢の限界で、押し入れに閉じ込めてやった。しばらくして、様子を見ようと開けてみたら…。
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第4回】服部 真
「お宅の聡くんを、やめさせてください」わんぱくな弟にはかみ付くクセがあった。先生が後ろを向いた時、先生のおしりに…
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第3回】服部 真
「こんなに体が弱くて育つかしら?」夜中に痙攣をおこす度、妹の口にハンカチを突っ込まなくてはならない。
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第2回】服部 真
幼い時に見た伊勢湾台風の被害。雨が止んだ次の日、父に連れられて歩くと腹がフグのようにでっかくなっている人や、片手のない人など...
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【新連載】服部 真
僕が生まれる前、おじいちゃんは母の体より僕の名前の方を心配した