【前回の記事を読む】「お宅の聡くんを、やめさせてください」わんぱくな弟にはかみ付くクセがあった。先生が後ろを向いた時、先生のおしりに…弟の努力はおやつだけではない。兄が絵本を読んでいると自分のがないからしかたなく、兄の反対側から読む。だから文字がさかさまに見える。聡が初めて読んだ文字は「の」であるが、書いた時にはこれをさかさまに書いた。丁度、数字の6が左にたおれた時のような文字だ。笑ってしまった…
[連載]昭和の子――12歳の自分史
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第5回】服部 真
子どもがうるさすぎる。我慢の限界で、押し入れに閉じ込めてやった。しばらくして、様子を見ようと開けてみたら…。
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第4回】服部 真
「お宅の聡くんを、やめさせてください」わんぱくな弟にはかみ付くクセがあった。先生が後ろを向いた時、先生のおしりに…
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第3回】服部 真
「こんなに体が弱くて育つかしら?」夜中に痙攣をおこす度、妹の口にハンカチを突っ込まなくてはならない。
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第2回】服部 真
幼い時に見た伊勢湾台風の被害。雨が止んだ次の日、父に連れられて歩くと腹がフグのようにでっかくなっている人や、片手のない人など...
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【新連載】服部 真
僕が生まれる前、おじいちゃんは母の体より僕の名前の方を心配した