【前回記事を読む】漱石とシェイクスピアの知られざる関係。大学生時代、『ハムレット』を読んで「ちっともわからなかった」『マクベス』と『オセロー』はともに「四大悲劇」に数えられてきた傑作で(他の二作は『ハムレット』『リア王』)、どちらも、「黒白の変化を同一物の上に起す」、オセロ・マジックとさえ呼びたい「手際」を数多くひそませている。そのような「手際」の好例が、本章冒頭に引用した「趣味の遺伝」で「山寺…
[連載]漱石、シェイクスピアに挑む
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評論『漱石、シェイクスピアに挑む』【第5回】佐々木 英昭
登場人物が自分の意志で動くとは? 漱石の『則天去私』とシェイクスピアの書き方
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評論『漱石、シェイクスピアに挑む』【第4回】佐々木 英昭
漱石とシェイクスピアの知られざる関係。大学生時代、『ハムレット』を読んで「ちっともわからなかった」
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評論『漱石、シェイクスピアに挑む』【第3回】佐々木 英昭
お墓にうつる黒と白——先生と奥さんの心がすれちがうときに見えるものとは? 「こころ」の一場面から考える
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評論『漱石、シェイクスピアに挑む』【第2回】佐々木 英昭
シェイクスピアを読むともっと面白くなる夏目漱石の文学 日本とイングランド、遠く離れた地で育った二人に共通する言葉を辿る―
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評論『漱石、シェイクスピアに挑む』【新連載】佐々木 英昭
漱石が読んだシェイクスピアから見えてくる、新しい漱石の魅力と進化の足跡をたどる! 英語と日本語の枠を超えた文学の発見