【前回の記事を読む】気になるのは姉の離婚話ばかりで、とぎれとぎれになる会話。先日まで家族だった男性は姉を庇うように話を始めた。 ある年の暮れ、外商部の打ちあげに出入り業者のマツさんも末席に呼ばれ、それが縁でふたりは一緒になった。「だけどね」と言いながら、マツさんは店員の方に空の銚子をふった。「あれは浮気じゃあないよ、断じて。旅行先でのただの遊びのあそびだ。しかもわしは女は途中で帰したんだ!」と、…
[連載]アキレウスの迷宮
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小説『アキレウスの迷宮』【第4回】小池 文平
きっかけは接待ゴルフだった... それ以降、妻は夫の物に一切触れず、コップを買い替え何度も洗う。そしてついに―。
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小説『アキレウスの迷宮』【第3回】小池 文平
気になるのは姉の離婚話ばかりで、とぎれとぎれになる会話。先日まで家族だった男性は姉を庇うように話を始めた。
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小説『アキレウスの迷宮』【第2回】小池 文平
アフリカ最大級のスラムにてテロの視察中、「もっといいのがある」そう言われて奥のほそい路地へ手を引かれていく。
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小説『アキレウスの迷宮』【新連載】小池 文平
「妙な彫り物と関わったせいで、あやうく殺されかけたのだ。」…イラク戦争の翌年、ケニア最大のスラム探検ツアーで…