今自分達が乗っているゴンドラも落ちる可能性がある。仲山は、娘がそれに気付かないでいて欲しいと心から願った。「いいや凛、まだわからないんだ。お姉さんが、この観覧車を動かしているわけじゃないからね」「じゃあ誰が動かしてるの?」「遊園地の、偉い人だよ。だからすぐには動かないんだ」実際は、ドリームアイの制御は『小人』と名乗る人物に乗っ取られている。ここまで待って動かないということは、警察は乗っ取られたシ…
[連載]再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【最終回】由野 寿和
観覧車ジャックは警察に伝わったはずだ。だが、すぐには犯人捜しに動かないだろう。考えていると、再びあの合成音声が流れて…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第18回】由野 寿和
「これは、運命なんだろう。全ては五年前から繋がっている」燃え残った身分証をもとに、死亡者の身元を確認した刑事は…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第17回】由野 寿和
「墜落したゴンドラに乗るはずだったその親子は、これが観覧車を使った計画的殺人だと言いたいわけだな。特に証拠もなく」
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第16回】由野 寿和
「なぜ事故ではなく事件だと?それに、緊急時のアナウンスも冷静で…工学部在籍中の優秀なあなたなら…」私が疑われてる!?
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第15回】由野 寿和
「犯人に心当たりは?」「怪しい人間なんていないし、そもそも不可能だ。システムを乗っ取ってゴンドラを落とすなんて…」
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第14回】由野 寿和
人の命を奪う殺人観覧車になるなんて…不慮の事故ではなく、計画的な殺人?常識的に考えれば、信用すべきは警察の方だけどねぇ
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第13回】由野 寿和
システムを乗っ取った犯人がいたとしても、観覧車を動かすか止めるかしかできないはず…ではどうやってゴンドラを落とした!?
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第12回】由野 寿和
2万以上の客と関係者の全データを洗い出せ!「その数万人の中に犯人がいるつもりでやれ。クリスマス当日までに帰りたいなら…」
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第11回】由野 寿和
「観覧車ジャック?聞いたこともないな」信憑性に欠ける。だが、観覧車が故意に停止され、墜落させられていたとしたら…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第10回】由野 寿和
「捜査一課がなぜ?事故じゃないんですか…」展望型巨大観覧車が停止し、ゴンドラの一つが墜落した。被害者は死亡して…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第9回】由野 寿和
「俺達は上空120mで宙吊りされた箱の中だ。この箱もいつ落ちるか分からない…」史上初の観覧車ジャック、頼りはただの女子大生!?
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第8回】由野 寿和
「これはアトラクションだよ、何も怖くない」-頭上のゴンドラが墜落し、激しい火の手が…これは、観覧車を使った計画殺人だ。
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第7回】由野 寿和
停止した観覧車内に人工的で奇妙な声が流れた。「君らには時計の針になってもらう…」直後、上の方から金具が揺れる音が響いて!?
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第6回】由野 寿和
ゴンドラが不自然に大きく揺れ、巨大観覧車が完全停止した!?「ねえ、どうしたの?なんで?」混乱している娘を前に私は…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第5回】由野 寿和
「ご、ごめんなさい」泣きそうな声を出す娘。老紳士にジュースをこぼしてしまい、クリーニング代や時計の弁償を考えていたが…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第4回】由野 寿和
「私のこと見てないし、私の話聞いてない」迷子になった娘の言い訳は、元妻にいつも言われていたのと全く同じで…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第3回】由野 寿和
娘が遊園地で迷子に!トラウマが蘇ったように体が震える。人ごみを掻き分けて走っていると、迷子のアナウンスが響き渡ってきて…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【第2回】由野 寿和
久しぶりに会った娘は元妻の陰に隠れている。元妻は、「夜迎えに来るから。その時に大事な話がある」と苦しげな表情で…
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小説『再愛なる聖槍[ミステリーの日ピックアップ]』【新連載】由野 寿和
クリスマスイヴ、5年前に別れた妻子と遊園地。娘にプレゼントを用意したが、冷め切った元妻から業務連絡のような電話が来て…