【前回の記事を読む】赤い光がチラ、と目についた。あれはひょっとして…一攫千金を求めてスズキ青年がとった行動とは…あっ! スズキ青年は叫んだ。棺に紙幣が張り付いているのが確認されたのである。宝石ではないが、これは拾いものだ。スズキ青年は紙幣を剥がし、額面を確認した。しかしそれは紙幣ではなく、呪文の描かれたお札であった。しかしなにか考古学的な価値があるのではないか。お札を懐に入れると、いま、先人が苦…
[連載]箱船へいらっしゃい
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小説『箱船へいらっしゃい』【第7回】葛西 雄一郎
墓荒らしの最中、棺についた紙を剥がして確認すると、それは呪文の描かれたお札であった。その様子をみられてしまい...
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小説『箱船へいらっしゃい』【第6回】葛西 雄一郎
赤い光がチラ、と目についた。あれはひょっとして…一攫千金を求めてスズキ青年がとった行動とは
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小説『箱船へいらっしゃい』【第5回】葛西 雄一郎
畑へ忍び込んで作物を荒らしていたのは大豆のような虫――のはずが…
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小説『箱船へいらっしゃい』【第4回】葛西 雄一郎
「この人、本当に死んでいる!」名誉の殉職だ。彼の死体はパイプいすに座った形でロープに縛られ、観衆の見える場所に飾られた。
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小説『箱船へいらっしゃい』【第3回】葛西 雄一郎
自殺者の水死体を見た。そのあと僕らは市民プールに行って、水死体ごっこを始めた。
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小説『箱船へいらっしゃい』【第2回】葛西 雄一郎
テレビを消したいだけなのに......放送内容へのクレームをこぼした青年は、「権力」にマークされニュース番組で報道されるハメに。
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小説『箱船へいらっしゃい』【新連載】葛西 雄一郎
友人派遣所から派遣された友人と見ているテレビはくだらないプロパガンダを流す。スズキ青年は音量を下げようとするが...