【前回の記事を読む】畑へ忍び込んで作物を荒らしていたのは大豆のような虫――のはずが…スズキ青年は用意していたスコップと空のドラム缶を持ち出し、作業を始めた。大豆虫はあっと言う間に駆除されてしまった。ドラム缶6杯の大豆虫は、富農氏と相談しスズキ青年の所有物となり、熱湯で茹で絞ってみると良質の豆乳と区別がつかない。顔見知りの屋台のおじさんに持ちかけてみると、いい商品を仕入れたと10 万マネーもの対価…
[連載]箱船へいらっしゃい
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小説『箱船へいらっしゃい』【第6回】葛西 雄一郎
赤い光がチラ、と目についた。あれはひょっとして…一攫千金を求めてスズキ青年がとった行動とは
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小説『箱船へいらっしゃい』【第5回】葛西 雄一郎
畑へ忍び込んで作物を荒らしていたのは大豆のような虫――のはずが…
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小説『箱船へいらっしゃい』【第4回】葛西 雄一郎
「この人、本当に死んでいる!」名誉の殉職だ。彼の死体はパイプいすに座った形でロープに縛られ、観衆の見える場所に飾られた。
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小説『箱船へいらっしゃい』【第3回】葛西 雄一郎
自殺者の水死体を見た。そのあと僕らは市民プールに行って、水死体ごっこを始めた。
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小説『箱船へいらっしゃい』【第2回】葛西 雄一郎
テレビを消したいだけなのに......放送内容へのクレームをこぼした青年は、「権力」にマークされニュース番組で報道されるハメに。
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小説『箱船へいらっしゃい』【新連載】葛西 雄一郎
友人派遣所から派遣された友人と見ているテレビはくだらないプロパガンダを流す。スズキ青年は音量を下げようとするが...