【前回の記事を読む】語られる両親の過去――父との離婚を考え逃げ出した母、バスの行き先は名古屋だった…父と母が結婚して一年後に僕が生まれるのだが、父はその時期はまだ牟婁地区の工事現場にいた。牟婁地区での仕事が終ると、再び加藤工業の各地の土木現場を廻ることになった。母は僕が幼いこともあり、夫の現場には付いていかず実家の近くでの借家住まいを選んだ。これは僕のために父が望んだことでもあったが、それ以降、…
[連載]猫の雨傘と僕のいる場所
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第9回】倉澤 兎
父が過ごした部屋の片づけが進まない母「整理しようとすると、ついアルバムを開いちゃって。お父さんの写真を見ると…」
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第8回】倉澤 兎
語られる両親の過去――父との離婚を考え逃げ出した母、バスの行き先は名古屋だった…
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第7回】倉澤 兎
親の勧めでお見合いをして、一週間後に結婚したという両親。突然逝ってしまった父の遺影を前に、母は父との思い出を語ってくれた
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第6回】倉澤 兎
近江八万駅から50分。ディーゼル車を走らせると、穏やかな堤をもったロックフィルダムが目に入ってきた。
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第5回】倉澤 兎
職場での最初の歓迎会。気になる彼女と互いに共感できる部分が数多くあることを知ることになった。
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第4回】倉澤 兎
新人の郵便局員、夏祭りのカラオケ大会に郵便局の代表として出場することに……
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第3回】倉澤 兎
郵便局に再就職してから一週間、笑いをこらえ頭を下げることが一日のスタートになっていた....
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第2回】倉澤 兎
職場の人間関係(特に女性)に疲れ、四年ほど勤めた会社に辞表を提出した
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【新連載】倉澤 兎
ショートカットの女子学生の「耳」にハッ! そして唐突にENDロールが流れ…