【前回記事を読む】慈悲の心がなく家臣に情けをかけることもなかった松平信忠。本当に家臣の片山忠正を手討ちにしたのだろうか?片山家には「尾州無量寿寺役寺信光寺」により記録された文書も残されている。同文書は、江戸時代に入ると片山家子孫・八次郎が信光寺に同家の過去帳の写しを求めたのである。通常寺院が保管する過去帳は、死亡順に死者の戒名、没年月日、俗名が書かれている。その家系の個人情報が一覧化されたもので…
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息子が2歳過ぎの時、ASD、ADHDの診断を受けた。しかし、「躾がなってない!」「育て方が悪いだけじゃないの?」
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エッセイ『これでいいのかサラリーマン[注目連載ピックアップ]』【第16回】森 竜太郎
希望と違う配属に絶望しパワハラに苦しんだ若手銀行員。それでも銀行を辞めなかった理由は…
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「その銀色の…そんなものまで持ち歩いてるの?」弟に電球交換を頼んだ。椅子に乗った拍子に制服から見えたのは、拳銃だった。
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