【前回の記事を読む】手荷物検査で女性係官の悲鳴!? 空港で起きたまさかの珍事件!
第一章 空港にて
服装にはご注意 教訓
このときは二〇〇一年九月十一日にニューヨークで起こった同時多発テロ事件から約一ヵ月後だったということもあり、アメリカの空港では入国審査が厳しくなりつつある段階であったようです。
今回の場合、われわれ三人は単純にビジネス目的の旅行で、しかも翌日にはグアテマラへのフライトも決まっており、チケットも各自が持っていました。私と(A)の場合、特に今回の旅行目的やスケジュールなどを確認されることもなく入国審査にパスしたのですが、なぜ(B)はトラブルとなったのか、三人でいろいろ考えた結果、一応以下のような結論となりました。
・今回は三人一緒ではあったものの団体旅行ではなかった。また入国審査のとき、三人バラバラになっていた。
・私と(A)は、服装などから審査官の目にはビジネスのための旅行であることが明らかであったので審査もほぼフリーパスであったと思われる。
・それに比べて(B)は、団体旅行ではないにもかかわらず、ラフな格好でパソコンを持っている。ビジネスのための旅行と言っているが、徹底的に調べる必要がある。
現在はいろいろな国でテロが頻発し、大勢の人々が亡くなるなどの被害が出ています。そのため、パスポートから機内持ち込み手荷物と機内預け荷物の検査はかなり厳しくなっています。
グアテマラでの業務が終了し帰国する時、入国時と同様な服装をして空港でチェック・インし、最終出国検査に向かった際、入国時と同じくすんなり通過できると思っていたのですが、今回は靴を脱いで、かつ上着を脱いでゲートを通るように指示されました。私は汚れた通路をはだしで歩かされることに腹がたったので、スリッパぐらい用意したらどうだ、とクレームをつけたところ、これは国が最近決めた規則である、とのことでした。
いろいろ聞いたところでは、すべての、と言っても過言ではないほど、国際空港の入国・出国検査は厳しくなっています。したがって、団体旅行では問題ないと思いますが、また女性客には比較的優しい国があるようですが、個人旅行あるいは少人数での旅行の場合は服装には十分配慮し、かつ空港での検査は想像以上に厳しくされることがあることを覚えておきましょう。そしてそのときは、素直に検査官の指示に従わないとトラブルになりかねません。