【前回の記事を読む】「教えてください」神に念じた、幼き私の大きな疑問とは
真光にて
毎週、指導部長により御聖言勉強会が開かれていた。
御聖言とは、真光の開祖、岡田光玉氏が、神様から聞いた言葉をそのまま書き留め、一冊の本に記したものである。
勉強会には、堺道場の人たちも多数参加されていた。
真光に移り半年ほど過ぎていただろうか、この日、私は堺道場の幹部の方からお浄めを受けていた。幹部も二通りあり、専属幹部は教団で教育を受け配属された方で、道場幹部は道場の生え抜きと思えばいい。どちらも幹部でどちらが偉いということはない。
この日は道場幹部の方であった。
何時ものように正座し瞑目合掌してお浄めを受けていた。
何時もはお浄めをする人の光の色が見えていたのであるが、この日は見えない。暫くすると変なものが見えだした。瞑目合掌しているので目の前は暗闇である。暗闇の中にぽつんと一点明かりが見える。
明かりにすごいスピードで近づいていくと星になり、越えていくと写真で見る土星のようなものが見えてきた。
土星の輪のように見える所を通り抜けるとき、薄い輪が二十くらい広がっていて、輪の動くスピードが違うのか一番内側の輪と二番目の輪、二番目と三番目というように逆回転しているように思えた。
どんどん飛び進んでいくとまた点が見え、近づくと薄い円盤状の星雲になる。増々速くなっているのか幾つもの星雲を通り越した。
私は管長の経典講話を思い出していた。
全員にではないが竜神が守護につく場合があると話されたときがある。
此のことを思い出し、私に竜神がついていたのかもしれないと思った。お浄めの光が見えたのもそのせいかも、そして今、私から離れていっているのかな、などと考えていた。この日を境に、導師さんが言われたように光は全く見えなくなった。