あるがままに生きる

新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)を受けて、2020年春の緊急事態宣言では全ての学校が休校になったほか、百貨店、映画館、スポーツジムなども休業を余儀なくされました。まさに、人と会って会話や食事を楽しむことはおろか、家から出ることすらはばかられることになってしまうという、今までに経験したことのない非常事態です

。夏が過ぎても新型コロナウイルスの猛威は衰えることなく、今やマスクに手指の消毒、在宅勤務やオンライン会議など、人と会わない、面と向かって話をしない、食事をしない、という新たな日常が始まりました。政府や都道府県の首長からは、いわゆるニューノーマルを心がけるようにというお達しが日々繰り返されているのです。

そんな新たな日常に関して、さまざまな弊害が起こりつつあるようです。たとえば、出社せずにリモートワークになってしまった新入社員は、先輩の仕事のやり方などを学ぶこともできず、成果が出せないだけでなく自信を失いつつあると言います。また、新たな希望を胸に大学に入学したにも関わらず、リモート授業ばかりで誰とも友達になれず、アルバイトで収入を得ることもできず、退学という道を選ぶ大学生もいるようです。