俳句・短歌 句集 2022.03.09 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第53回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 信州の初雪のせて列車くる くらやみを初雪といふ光るもの 縦横に火の粉流るる雪の上
小説 『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 水木 三甫 ホテルの入口、ためらいは一瞬で、後はただ身を任せていれば良かった。夫と同じことをしているだけだ。 【前回の記事を読む】硬直する体に構わず、若い桃のような頬に唇を当てる。首筋からさらに下へ、新鮮な匂い。しがみついていた彼女の腕の力は抜け…光彦から急な出張が入って帰れないという連絡が入った。淳美は光彦があかねと会うことを確信した。光彦のために自分は尽くしてきたつもりだ。それを裏切ったのは光彦だ。あかねの存在も淳美にとっては大きなストレスになっていた。いつもあかねに操られている自分にうんざりしてい…
小説 『野望の果てに』 【第3回】 松村 勝正 【外資系企業なのに上司が日本人】…大変だね、日本人は公私の区別がないから付き合いに苦労すると言われ… 【前回の記事を読む】「部長」という言葉に、まんざらでもない気分の新任事業部長。しかし、彼が今後部下たちを退職へと追い込んでしまうことに…デスクの上の書類を整理してから、事業部長の新任の挨拶があるので会議室に集まるよう伝えようと小走りにフロアを回った。社員のほとんどは今日、着任することは薄々知っていたが、この時間帯になったことに多少の戸惑いがあった。急な通知の上、事前に人物像等の前触れが支社長から…