俳句・短歌 句集 2022.03.02 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第52回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 総出して稲架満載にして帰る 拡声器手に積み上ぐる青蜜柑 紅に山々明くる冬菜畑
エッセイ 『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 珠生 満ちる 仔犬を買ったは良いものの、水もごはんも与えなかった。暗くてむし暑い場所で、箱に入ったまま放置された仔犬は—— 【前回記事を読む】わたしは小さな箱に入れられ、出荷された。死なない程度にエサも制限したから大きくはならない。その方が、高値で売れる。
小説 『猫の十字架』 【最終回】 なかはら 真斗 「ごみだ、ごみ!」隣人は手土産の包装を引きちぎり、中身を床にまいた。それを黙々と拾う母の姿に、息子は耐えきれず…… 「こんにちは。あの、昨日、隣に越してきた……」「聞くつもりはないから」ほら、きた。でも、最初から期待を持たせない。これはあたしなりの親切だ。「え、でも、あの……」まだ食い下がるつもりだろうか。部屋の鍵という物は、こんな時に限って紛失するようにできている。「だから、知る気もなければ教える気もない」あたしが拒否しているのがどうして分からないのだろう。まるで真正面から水鉄砲を食らったかのような顔。それ…