息子とお酒を飲める日は

一緒(いっしょ)に歩き始めるといつも、しりとりをしようと(さそ)ってくる。一度も勝てないのに、よくやりたがるものだと感心する。

子「しりとりしよう」

父「たまには変えて、一つのテーマを決めて言っていこうか。例えば、飛ぶもの」

子「OK」

父「お先にどうぞ」

子「飛行機」

父「記憶(きおく)

子「……飛ぶの?」

父「無くなるって意味。お酒飲むとね」

子「お酒ってすごいね」

父「うん、神に近付いている感じがするしね」

子「っていうか、(こわ)いね」

父「大人になったら飲みに行こうよ」

子「……どうかな」

お父さんのひとりごと

息子と飲める日は来るのだろうか……。男の子、女の子で(ちが)うかも知れませんが、「いつか息子((むすめ))と酒を飲む日」が、お酒が好きな方なら楽しみで仕方ありませんよね?息子の酒癖(さけぐせ)が悪かったらどうしよう……なんて気の早い心配をしています。

みんなも飲みたい?

なぜ大人は毎日毎日お酒を飲むのだろうと、不思議に思うかな?

とても古くからあって、人間の歴史(れきし)はお酒の歴史(れきし)であると言っても過言(かごん)ではないね。お酒は(どく)にも薬にもなる。「たしなむ」程度(ていど)であれば、人生を楽しくしてくれるものだよ。 成人したら、是非(ぜひ)、少しずつ試してみてね。