【関連記事】「病院に行って!」背中の激痛と大量の汗…驚愕の診断結果は
子どもが家ではゲームばかりしています、取り上げてもいいでしょうか?
この章から、[こんな場合どうしたらいい? 不登校の傾向と対策]についてお話ししたいと思います。[不登校あるある]を一つずつ挙げながら、保護者の方のより良い対応について、私の思うところをお伝えしますね。最初は、「子どもが家ではゲームばかりしています。取り上げてもいいでしょうか?」というご質問です。
不登校になる子どもの多くが、ゲームに没頭するのはよくあります。特に男子にはその傾向が強そうです。ゲームは、家で過ごす子どもの心の拠りどころになっていますので、取り上げても何も物事は好転しませんし、むしろ悪化すると思われます。ゲームをしていれば、嫌なコトを忘れられる、ということも大いにありますし。これは、[現実逃避]というよりは、[心の充電]と捉えた方がいいかもしれませんね。
目が悪くなる、昼夜逆転する、ゲームの世界と現実が区別できなくなる。そう、いろいろ親の立場から見るとゲームのデメリットが目立つため、なんとか長時間するのはやめさせたいですよね。その気持ちはとてもよくわかります。私の子どもも、ゲームで目が悪くなりましたし。
けれども、実はゲームにもメリットがいっぱいあるんです。今は、オンラインで友達と一緒にゲームを楽しめます。見ず知らずの人とも、ゲームを通して仲良くなれる。コミュニケーションの取り方もここから学べる。ネットワークで世界中とつながれますので、例えば外国人と会話したければ、
「英語をもっと勉強していろいろな外国人と話したい」
と子どもが自ら言い出したりします。趣味が合う人と出会えれば、ゲーム以外の話題でも楽しく会話できる、などなどのメリットも。ゲームに没頭する、それはそれでありだと思うのです。
ほんまもんのゲーマーを目指して、大会に出て自分の実力を知るのも一つの経験です。その結果、[ゲーマーの超厳しい現実]を思い知るかもしれません。
ですので、私のフリースクールでは、ゲームOK、スマホ、タブレット、何でもあり、制限なし、です。でも来ている子どもたちは、そんなに言うほどゲームやスマホばっかりはしません。ゲームより面白いことを見つけると、子どもはそっち優先になります。絵を描くのが好きな子は、絵ばかり描いています。外遊びするよー、と誘えば、みんな外に出ます。それでいいんです。とりあえずゲームを含め、好きなコトを子ども時代は思う存分することが、この時期とても大切だと思うのです。
もしゲームの時間制限をどうしてもしたいのであれば、きちんと理由を説明して、お子さんの了承を得た上で、遊ぶ時間を一緒に設定してくださいね。