まとめ
読書の嫌いな人の気持ちを代弁しました。はっきり言ってすべて言い訳です。持論というより詭弁です。ただそのなかでひとつ確かなことは、「私にとって読書は、必要に迫られることで飛躍する」というものでした。
それはいまも変わっていません。
読書をしない人は、すなわち必要に迫られていないというだけです。読書をせずとも人生を謳歌できているのですから、ある意味羨ましい人生です。
趣味嗜好は、何をきっかけに変化するかわかりません。食べられなかった納豆を急に好きになるように、どうも人間には、そういうドラスティックな変貌を遂げることがあるようです。
いま読書を苦手とする人が、何かのきっかけで私のこの本を読んでいたとしたら、読書がすべてというわけではけっしてないのですから、「慌てなくてもいいから、人生の転機までじっくり待ってもいいのではないか」ということも言ってあげたいです。
私がそうであったように、「いずれ、本の力を必要とする時期が来るかもしれないし、そうでなくとも、その魅力に気付くこともあるかもよ」と暗示してあげたいのです。