瀬戸大橋開通20周年記念「瀬戸の夕暮れ味わいクルーズ」

2008(平成20)年4月19日(土)、曇り空で風も強く、この時期としては少し寒い日でした。

偶然新聞で見かけて申し込んでいた、瀬戸大橋開通20周年記念イベントのひとつに出かけました。児島観光港の建物で午後5時から受付があり、大人1人3、800円を払い、バラ寿司のお弁当をもらって乗船しました。

船はすでに見晴らしのよい窓際の席はふさがっており、私たちは畳敷きの部屋の窓際に座っていた女性2人組との相席になりました。募集定員200人、満員の乗客でした。

午後5時半、銅鑼の音とともに出航。すでにお弁当をぱくついている人も多く、私も撮影にデッキに出るため早めにいただきました。ママカリ、えび、あなご、いか、たこなど瀬戸の幸の載ったバラ寿司にデザートのイチゴなどの入ったお弁当。

船は児島観光港を出ると南下。鯨の形に見える竪場(たてば)(じま)、三角おにぎりの形の大槌島が見えます。下津井の岬を右に見て走るとき、乗船した御座船の元となった絵馬が奉納されていたという祇園神社が見えます、との放送もありました。

御座船というのは大名が参勤交代のときに乗船した豪華絢爛な客船のことだそうで、乗船した船は岡山藩の住吉丸の絵馬を参考にして建造されたものだそうです。

象の形をした象岩で有名な六口島などのガイドがあり、瀬戸大橋が見えてくる頃、向こうの雲間から2筋、3筋の光の帯が見えました。「天使のはしご」と呼ばれるものです。残念ながら美しい夕焼けは見えませんでしたが、その代わりにこの海の上にかかる天使のはしごが見られて感動しました。

デッキにはウインドブレーカーに本格的なカメラを構えた人をはじめ大勢の人が出て景色を眺めていました。下津井瀬戸大橋の下をくぐり今度は南下。そのころ船内ではクイズやら岡山さわら連の踊りやらがステージ上であったようです。

1人女の子がいて、大人の人の背中には「鰆」の字がそめぬいてあったのに、その子の背中には「さごし」とひらがなであったそうです。鰆は出世魚で小さいものはさごし。なるほど。